あらすじ
あらすじ
江戸川乱歩を敬愛する35歳のフリーライター・田口博人のもとに、謎の女から「殺人犯を探してほしい」という依頼が届く。
その直後から、乱歩作品を思わせる怪奇事件が次々と発生。さらに博人の前には、自分と瓜二つの「黒衣の男」が現れる。
現実と妄想の境界が崩れていく中、博人は事件の裏に潜む謎の組織と、自らの過去に隠された恐ろしい真実へと迫っていく。
登場人物
田口博人(たぐち ひろと)/35歳
江戸川乱歩を敬愛するうだつの上がらないフリーライター。15年前のトラウマから現実と妄想の境界を失い、自ら生み出した惨劇のシナリオに引きずり込まれていく。
黒衣の男(田口博文 / ひろふみ)
博人と瓜二つの容姿を持つ謎の男。15年前に博人に殺されたはずの双子の兄であり、乱歩作品を模した連続殺人を裏で操る「実体化した妄想」。
霧島冴子(きりしま さえこ)
博人に「夫の殺人犯を探してほしい」と依頼してきた漆黒のドレスの女。物語の鍵を握るが、その正体は博人の脳内が生み出した儚き配役(キャスト)。
元妻
かつて博人の傍らにいたが失踪した女性。『押し絵と旅する男』の如く、巨大な額縁に閉じ込められた姿で博人の前に現れる。
主治医
神保町の精神科病院で博人を担当する医師。博人が紡ぎ出した血塗られた怪奇譚の「本当のカラクリ」をカルテに記す存在。