あらすじ
『攻撃力1の無能は映えねえんだよ』
人気配信パーティ「白銀の牙」の専属カメラマン・神代迅(ジン)は、初心者キラーと呼ばれるイレギュラーボスの部屋に囮として置き去りにされた。
攻撃力わずか「1」。
誰もがジンの死を確信したその瞬間、彼は自身の個人チャンネルで静かに配信を開始する。
『え、カメラマンさん!?』
『後ろにボスのゴーレムいるぞ! 逃げてえええ!!』
『待って、ダメージ1しか通ってない!?』
悲鳴を上げる同接3人のリスナー。
しかし、ジンだけは冷静にナイフを振るい続けていた。
彼にだけは見えていたのだ。
ボスの頭上に浮かぶ、世界の仕様――【天井カウント】が。
「――カウント999到達。お疲れ様でした」
――プチュン。
配信画面が突如として真っ暗に暗転。
次の瞬間、金色に輝く確定演出とともに、数十トンのボスがデコピン一発でガラスのように粉砕された。
『は????????』
『今の何!? バグ!?』
『ボス消し飛んだんだが!?!?』
確率と天井を掌握した男が、青天井に突っ込むエリートたちを尻目に期待値100%で荒稼ぎ!
置き去りにした元仲間がSNSのバズり動画を見て青ざめる頃、ジンの配信は世界中を巻き込むお祭り騒ぎになっていた――。