あらすじ
冒険者ギルドで、誰も受けなかった依頼を処分する雑用係の少年ノア。
十三年間放置された「失くした指輪を探してほしい」という依頼を、捨てる前に自分で達成してみた。
報酬は、銅貨三枚。
そして――
《失せ物探し Lv.MAX》
依頼書には、ノアにしか見えない《蓄積報酬》が存在していた。
誰にも受けられず放置された依頼は、時間とともに報酬を蓄積していく。
十一年前に消えた少年。
七年間飲めなくなった井戸。
九年前に届かなかった荷物。
そして、百年以上前から残されている、たった一行の依頼。
『この扉を開けてください』
《失せ物探し》《帰還》《狭所移動》《毒物耐性》《修復》――。
手に入るのは、剣豪にも大魔法使いにもなれそうにない妙な技能ばかり。
けれど、それらを組み合わせると、普通の冒険者には解決できない依頼まで攻略できるようになっていく。
誰も欲しがらない依頼を拾い、
誰も欲しがらない技能を集める。
これは二度も冒険者試験に落ちたギルドの雑用係が、誰も見向きもしなかったものだけを武器に成り上がっていく物語。