あらすじ
十二年前に行方不明になった少女、メアリー・アンダーソンから突然メッセージが届いた。
『悠ちゃん?』
派遣社員として変わり映えのしない毎日を送っていた黒瀬悠の前に現れたのは、高校生の頃と変わらない姿の幼なじみ・メアリーだった。
しかし彼女自身も、自分がなぜ消えたのか、十二年前の夏祭りで何が起きたのかを覚えていない。
午後六時十分で止まる時計台。
消えた同級生たち。
写真に写る者と、写らない者。
そして、町の人々の記憶から少しずつ消えていった名前。
メアリーから届くメッセージを手がかりに、悠たちは十二年前の夏を辿り始める。
だが、怪異の向こうには、彼らが忘れてしまったもう一つの真実が隠されていた――。
これは、十二年前に止まってしまった時間を取り戻す物語。
忘れていた人を見つけ、失われた名前を呼び戻し、残された者たちがもう一度「明日」へ進むための、青春ホラー・ミステリー。