あらすじ

風領の領主一族として生まれたロクサーネは、自分の果たすべき務めを理解している。 けれど、「領主の娘だから」という理由で、どう生きるかまで決められるのは嫌だった。 そんな彼女に持ち込まれた、火領との婚約話。 相手は非の打ち所のない人物だった。それでもロクサーネは、自分の生き方を自分で選ぶため、とうとう館を出奔する。 ……ところが、幼い頃から彼女を守ってきた護衛のサウルが追ってきた。 館に連れ戻され、追い詰められたロクサーネが、とっさに口にしたのは―― 「腹に子がいます!」 苦し紛れの彼女の言葉に、サウルは迷うことなく続けた。 「私の子です」 こうして二人の騒動は、いつしか領内で「身分違いの二人の恋」として、ひそかに応援されることになる。 「……一体、誰の話かしらね」 これは、自分の生き方を探すロクサーネの半生。そして、『トゥーレ四領伝』第一章、その始まりと結末へとつながる、もう一つの物語。

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カクヨム2026/09/19
  • 現在の作品領境の空 〜領主の娘と護衛の青年による駆け落ち騒動とその顛末〜