あらすじ
隣国との国境を守る勇名高いヴァルデック辺境伯に、持参金代わりの古びた剣とともに嫁いだ侯爵令嬢アデライード。
だが夫とは夫婦生活もなく、「好きにしていい」と離れの住居を与えられただけ。
名ばかりの女主人と使用人にも軽んじられ、ただ生きるだけの日々を過ごし三年。
ある日突然、隣国からの侵略者が!
「逃げろ!」という夫の声をあとに走るも、敵が迫り――
気づくと、そこは懐かしい結婚式の場面。
……私は、死んだのではなかったの?
なぜ三年前に?
そして対面した夫は、見たこともない満面の笑みで告げる。
「必ず、あなたを幸せにいたします」
……あなたは本当に、フェルディナント・ヴァルデック様?
別人のような夫に愛される、幸せな生活。
そして時折、記憶にない「夫と睦まじくしている夢」を途切れ途切れに見るアデライード。
この夢は何?
この頭に響く声は……
『今度こそ、成功させることだ』
「あなたはずっと私を守って、愛してくださっていたのですね……」
死に戻りと溺愛の果てに待つ、アデライードとフェルディナントの運命とは。
「ええ、今度こそ――」
真実を知ったアデライードは決心する。
今度こそ、あなたとともに。
※この作品は、「カクヨム」様にも同時投稿しています。