あらすじ
男爵令嬢ラヴェリアには、幼い頃から婚約している伯爵家の令息がいた。しかし、王都の学園へ通うようになった彼は、少しずつ変わっていく。
久しぶりに再会した彼は、以前よりどこかよそよそしく、ラヴェリアとの時間を惜しむ様子もない。そして、彼の浮気が発覚するが、なぜか責められたのはラヴェリアだった。
婚約を破棄された彼女の前に現れたのは、大商会の会長を名乗る謎の男。
「もし私を選んでくださるのであれば――
あなたを裏切ったオデリック様には、それ相応の報いを受けていただきましょう」
しかし、彼にはラヴェリアも知らない秘密があった。
なぜ彼は、初対面のはずの自分をそこまで気にかけるのか。
なぜ、まるで昔から知っているかのように接してくるのか。
彼と過ごすうちに、ラヴェリアの中で少しずつ蘇り始める、奇妙な記憶――
これは、すべてを失った令嬢が、過去と現在に秘められた因縁を辿りながら、誰よりも自分を大切にしてくれる悪魔と幸せを掴む物語。