あらすじ

伯爵令嬢リディアは、家を出て六年間パン職人として働き、自分の貯金で小さな店《麦の灯》を買った。 開店から三年。 ようやく常連客も増え、弟子を雇えるところまで店を育ててきた。 そんなある日、婚約者オスカーから告げられる。 「結婚したら、この店は妹のエレナに任せることにした」 エレナは菓子作りが好きだから。 伯爵家へ嫁ぐリディアは、もう毎朝パンを焼く必要などないから。 しかも話は、すでにエレナ本人にまで伝えられていた。 けれど店の建物も、窯も、看板も、すべてリディアが自分で働いて買ったものだ。 「この店は、あなたの持ち物ではありません」 店を手放すつもりはない。 そして、自分の人生を勝手に決める人と結婚するつもりもない。 婚約解消後もリディアは朝四時に起き、いつも通り窯に火を入れる。 そんな彼女の店へ毎朝小麦粉を届ける青年は、六年前から彼女がパンを焼く姿を見ていた。 婚約解消×パン職人×店経営×じれじれ恋愛。 一話完結の異世界お仕事恋愛短編です。

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カクヨム
カクヨム2026/09/19
  • 現在の作品「結婚したら、このパン屋は妹に任せる」と婚約者が勝手に決めていました。お断りします――この店は私が買った店です