あらすじ
47人の孤児を育てた伝説の女泥棒が復活。母の仇討ちで巨大犯罪組織になった子どもたちを「犯罪やめなさい!」と叱って回るが、一人更生させるたびに武力・資金・信仰・情報が自分のもとへ集まり、なぜか最強犯罪組織の首領になっていく。
処刑された伝説の女泥棒(義賊)レーヤは、ひょんなことから二十五歳ほどの姿になって三年ぶりに故郷へ帰ってきた。
心残りは、孤児院で育てた四十七人の子どもたち。
死ぬ前にはちゃんと言ったはずだった。
「私のことで復讐なんかしないの。ちゃんと食べて、働いて、幸せになりなさい」
ところが再会した子どもたちは、王城を爆破しかけ、王国経済を握り、五千人の信徒を率い、暗殺者となり、ついには巨大な組織まで作っていた。
全部、母親の仇を討つために。
「城を爆破するな! 国を潰すな! 私を神にするな! 人を殺すな!」
一人ずつ叱ってまともな方向へ戻しているだけなのに、なぜか武力も経済も情報網も救護網も以前より強くなっていく。
しかも、四十七人全員の居場所すらまだ分かっていない。
これは、国を滅ぼしかねないほど母を慕う子どもたちと、そんな子どもたちを全力で更生させたい元女泥棒の母親の物語。