あらすじ
ここは人ならざる者、ホムンクルスがその大半を占める世界。
人間の叡智で作られたそれは、今まさに祖を看取らんとしている。
──
プシュー
カプセルの開く音がする。彼等が産まれた音だ。
ホムンクルスは「川」と呼ばれる企業群に産まれたその瞬間に属する。
製造…使われなくなって久しい言葉だが、その最中に行われる適正検査によって割り振られるのだ。
川の下流の一つにある三流事務所があった。
「戸締り事務所」
所謂、終活を扱う事務所。
その一事務員のひょんな出来事から堰が切られた様に、世界が動き出した。