あらすじ
名門・鳳城学園が、突如として武装集団に占拠された。
銃声が響き、生徒も教師も人質となり、校舎は一瞬で“戦場”へと変わる。
混乱の中、ただの高校生・佐伯陸は、ひとりの少女を救うために動き出す。
その少女は、いつも陸を振り回す気品あるお嬢様――九条麗華。
武器もない。戦う力もない。
それでも陸は、麗華を置き去りにして逃げることができなかった。
一方、武装集団の中には、陸に銃口を向けながらも引き金を引かなかった少女――
エレナ・カリストがいた。
任務と過去の狭間で揺れるエレナ。
そして事件の裏から浮かび上がる、十年前の作戦と消された記録。
この占拠事件は、十年前に起きた“国家の汚れ仕事”の続きだった。
逃げ場のない学園で、陸は麗華を守るために動き続ける。
そしてエレナが、なぜ引き金を引かなかったのかを知ることになる。
日常だったはずの学園で交錯する、三人の少年少女。
これは、日常の裏側に潜む“戦場”を知ってしまった少年と、
引き金を引かなかった少女の物語。
そして――物語は、まだ終わらない。