あらすじ
フランス宮廷に「小僧院長(プチ・アベ)」と嘲られる青年がいた。
サヴォイア公子ウジェーヌ。線は細く背は低く、顔立ちも平凡。父は戦死し、母は国王毒殺未遂の嫌疑で国外へ逃げた。
そして僧籍という定められた道だけが残された。
軍人になりたい――その請願はルイ十四世自身の口から「ろくでなしの小男」と一蹴される。
「ならば、この国を出るまで」
ウジェーヌはパリを脱出しトルコ帝国の大軍に首都ウィーンを包囲された動乱の帝国、オーストリアへ向かう。
出世の為、自分を嗤った者たちを見返す為。
その野心を満たす為。
オーストラリア帝国皇帝レオポルド一世と対面するウジェーヌ。
フランス王とはまるで違う目をした壮年の皇帝と対面した彼に待つ運命は──。
後にナポレオンをしてハンニバル、カエサルと並び称賛された名将、公子(プリンツ)オイゲン。
まだ何者でもなかった十八歳の秋。
第二次ウィーン包囲戦を舞台に、その始まりを描く。
※:この作品は著者が本文を執筆した後、AIにて校正・校閲を掛けております。チェック内容はそのまま反映せず、著者が必要と判断した箇所のみ修正しております。