あらすじ
産業用制御機器のメーカーに、脆弱性診断を業とする東直哉は一通の報告を送った。この製品には、外から入れる窓がある。据え付けられた数を思えば、放ってはおけない。
見つけた者が、直せる者に、静かに伝える。業界はそれに名前をつけている。責任ある開示、と。
返事は四行だった。ご指摘の挙動につきましては、本製品の仕様の範囲内です。
会社はその欠陥を、一年半前に新機種で直していた。直したとは、どこにも書いていない。その半年前、地方都市の浄水場で設備が異常な動きをして、作業員が一人死んでいる。どこの機器かは、記事に書かれていない。
東は、制度を使わないことにした。
――一方、鵜飼千尋は、三年前に自分が守っていた会社を破られ、責任を取って辞めた人間だった。失敗を自分で解剖して公開したレポートで、名前だけが業界に残っている。その彼女に、久遠計装から声がかかる。外から来た人間には渡さないはずの権限つきで。
攻める側と守る側は、同じ訓練を受け、同じ会場に集まる、同じ種類の人間である。二人は一度だけ、互いをそれと知らないまま、立ったまま話をする。
誰が代償を払うのか。
全22章・約4万9千字、完結済み。乾いた三人称で、感情の説明をしません。
【断り書き】
この作品はフィクションです。登場する人物、企業、団体、製品、施設、地名は、すべて架空のものです。実在のいかなるものとも関係がありません。
作中で触れる法令や制度は、日本で実際に運用されているものを調べたうえで書いています。ただし、それらが作中の会社や人物のもとでどう扱われるかは、すべて創作です。特定の企業や業界の実態を描写したものではありません。
技術については、何が起きたかの範囲にとどめています。実行できる手順は書いていません。
【生成AIの利用について】
本作は、本文の大半を生成AIが執筆し、作者が設定・構成・登場人物・展開をすべて決定し、全章を確認・修正したものです。カクヨムのガイドラインに従い「AI本文利用」タグを付けています。