あらすじ

高校の図書室で、古い卒業アルバムを見つけた。 そこには、三十年前の三年三組の生徒たちが写っていた。 だが、写真に写る人数と、最後のページにある名簿の人数が一致しない。 名簿には、写真にいない生徒の名前が一つだけ残されていた。 「佐伯透」 教師に聞いても、卒業生に聞いても、そんな生徒は知らないという。 それでも主人公は調べ始める。 過去の新聞、学校新聞、図書室の貸出記録、古い作文。 調べれば調べるほど、「佐伯透」という名前だけが、確かにこの学校に存在していた痕跡を残している。 しかし、その痕跡には一つの共通点があった。 誰も、その人物について何も覚えていない。 これは、存在しなかった人間の話なのか。 それとも――記録だけが、人間より長く生き残ったのか。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/09/18
  • 現在の作品存在しなかった人の記録