あらすじ
リナとミアは、花を売りながらその日暮らしをする二人の少女。
お金はない。
立派な家もない。
食事に困る日だって珍しくない。
それでも二人には、いつか貧しい暮らしから抜け出し、一緒に幸せになるという夢があった。
そんなある日、ミアは市場の片隅にある古道具屋で、不思議な首飾りを見つける。
値段は銅貨二枚。
けれど、二人の手元にあるお金はほとんどない。
そこでミアが差し出したのは――
銅貨一枚と、売れ残った一輪の花だった。
ただの安物だと思って買った首飾り。
しかし、その夜。
嵐の中で首飾りが突然輝き始め、石の中からセレネと名乗る謎の少女が現れる。
そして二人は知らされる。
その首飾りは宝石ではない。
世界のどこかに存在する伝説の「宝石宮殿」へとつながる、失われた鍵だったのだ。
宮殿に眠る原初の宝石。
封印された過去。
そして、世界に広がり始めた異変。
「宝石宮殿まで連れていって」
セレネの願いをきっかけに、何も持たなかった二人の少女は、生まれて初めて故郷の外へ旅立つことになる。
毒の沼。
奇妙な屋敷。
失われた記憶。
そして二人を待ち受ける、宝石宮殿の秘密。
旅の始まりにリナとミアが欲しかったものは、お金だった。
けれど旅の果てで二人が見つける「宝物」は、本当に金貨や宝石なのだろうか。
銅貨一枚と一輪の花から始まる、二人の少女の冒険ファンタジー。