あらすじ
2xxx年 少子化も深刻化し、さらには若年層の減少も問題となっていた。
これを受け、日本の進退に関わることと認識した政府は、新たな施策を打ち出す。
——人の気持ちを読み取り、心を支えるメンタルケア専用AIの導入
悲願の末、ようやっと開発に成功し、試験導入の段階に至った。
導入先は多感で、揺れやすく、まだ自分の感情を持て余す10代たちのいる学校
山本あいは、その学校の生徒の一人だった。
いつもの教室で友人に囲まれて談笑する彼女は、よく笑い、成績も優秀な優しい生徒でいるはずだった。
メンタルケア専用AIがくるまではー。
「一般的にいうなら、へたくそですね」
「…機械にわかるわけない!」
対話を通して、彼女たちを変えていくAI。
胸の奥にしまい込んでいた感情を揺さぶり始めたのだ。