あらすじ
実の娘同然に可愛がってくれた継母のことが大好きだった睦月は、ある日余命僅かの継母から手紙を託される。宛先は継母の姉。継母に近親者がいることを知らなかった睦月は姉の存在に戸惑いつつ投函したが、手紙の内容は分からないまま、また、遺言もなく継母はこの世を去った。
継母の死後、睦月のもとに冴木という一人の男が訪ねてくる。冴木は睦月の継母の実子だと明かし、更に継母が出した手紙は冴木に宛てたものだという。実子の存在を知らず、自分には何も遺されていないのに継母は冴木にだけ手紙を遺していたことにショックを受ける睦月だが、「十歳から一度も会っていない母のことを教えて欲しい」と冴木に頼まれ……。