あらすじ

享保十八年。武州多摩郡の陣屋手代・滝川健四郎は、根っからの百姓である。農政を仕込まれ、算勘にも人の話を聞き出すことにも長けている。ただひとつ、欠けたところがあった。女の顔と、匂いを、覚えていられない。

羽村で出会った娘。二年後、代官の屋敷で再会した女。そして三年後、江戸日本橋で、大店の主人ばかりを狙う姿なき女――。

沈丁花、菫、白檀。三つの香りが、ひとりの男の前を通り過ぎていく。健四郎が気づいたとき、すべては終わっている。

大岡越前が南町奉行を務めた享保の世。百姓と武家の身分の壁を越えようとする男が、三つの事件と三つの香りに出会う、捕物三部作。

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アルファポリス
アルファポリス2026/09/13
  • 現在の作品滝川健四郎の事件帖 〜名奉行・大岡越前に見込まれ江戸の難事件に挑む〜