あらすじ
400年の時を越えた戦国の地で巡り逢った、たった一人の愛しい人。
共に生きた時間が終わりを告げた時、音を立てて運命が回り出す。
令和6年 梅雨。
全てが終わり引き戻された現代で、獣医師としての仕事に逃げることで、綾と引き裂かれた寂しさから目を背け続けていた匡輝は、ある日、久しぶりにまとまった休暇を取る。
行く宛も決めず、ただ会いたいと願い向かったのは、かつて綾と過ごした場所。
そして、彼女と共に生きた戦国の記憶を辿る場所。
城跡。
花畑。
遠い日の思い出。
訪れるたびに蘇るのは、忘れていた記憶とあの頃の自分。
そして少しずつ取り戻していくのは、
綾と出逢う前の「自分」と、綾と生きることを願った「自分」。
もう一度、君に逢いたい。
その想いだけを胸に、匡輝は旅を続ける。
これは、400年越しの恋が終わったその先の、一人の青年の『再生』と『再会』の物語。
あなたの運命の人は、今。
—————————どこにいますか?
※歴史小説『玉響の桜〜愛し君へ〜』の本編完結後の番外編です