あらすじ
世界最大の人気スポーツ、女子ゴルフ。
久世伊織(くぜいおり)は、九歳で世界に名を轟かせて以来、一度もその頂点を譲らなかった。相手が人生最高の一打を放てば素直に称え、そのうえで平然と勝つ。誰もが認める、ジュニア史上最強の絶対女王。
しかし十五歳のある日、伊織は突然表舞台から姿を消した。
無敗のまま表舞台から消えた伊織が進学したのは、創部二年目の無名な高校ゴルフ部だった。
完全初心者。飛ばすことしかできない脳筋。アイアンにすべてを懸ける理論家。パターの天才少女。自分には何の武器もないと思い込む先輩。
伊織はもう自分では打てない。
だから彼女たちのバッグを担ぐ。
世界最高の経験と頭脳で未完成な少女たちを勝たせ、名もないチームを全国の頂点へ導いていく。
憧れ、嫉妬、怒り、信頼、執着。
伊織にゴルフも人生も狂わされた少女たちの感情が再び動き始めるなか、世界中が待ち続けている。
絶対女王が、もう一度ボールを打つ瞬間を。