あらすじ
子供のクラスで相次ぐ「紛失事件」。そんな不穏な空気が漂う中、杉野さんはママ友の勝地木(かつちき)さんに声をかける。
話題は、最近起きた「リュックの紛失事件」について。被害に遭ったのは、さつきちゃんが誕生日に買ってもらった大切にしていたリュックだった。
「大変だったね? 今悩んでるんじゃないかと思って心配で…」
そう親身に寄り添い、気遣う言葉をかける杉野さん。しかし、さつきちゃんが大切にしていたリュックのことや事件の詳細を、なぜか詳しく知っていることに勝地木さんは一瞬「ギクッ」と違和感を覚える。
普段よく話し、仲良くしているはずのママ友。
「彼女が犯人という可能性も否定できない…?」
日常の会話の中にひっそりと混ざり込む不自然な言動が、平穏だったママ友関係に恐ろしい不信感の影を落としていく――。