あらすじ
継母と姉たちにこき使われる、心やさしいシンデレラ。
魔女の力で舞踏会へ向かった彼女は、縁談から逃げてきた王子と出会う。
ケーキを分け合い、手を取り合って踊る、夢のようなひととき。
――十二時の鐘が鳴るまでは、いつものおとぎ話だった。
「ガラスの靴は落ちていなかったか?」
「ございません」
靴は落ちていない。名前も知らない。
それでも彼女は、とんでもない手がかりを残していた。
もう一度会いたい王子。
頭を抱える大臣。
そして、なぜか修理代を数えるシンデレラ。
恋と勘違いがすれ違う、王国始まって以来の花嫁捜し。
魔女の仕事は完璧だった。完璧すぎたのが、問題だった。