あらすじ
一三五四年、モロッコの古都フェズ。
三十年の大放浪から帰国した五十過ぎの大旅行家イブン・バットゥータは、禁断のナツメヤシの酒を煽りながら、記憶だけを頼りに旅の口述を始める。
文字は書けるが文学は書けないお喋りじじいと、国家の予算を背負った若き秀才詩人ジュザイイ。
不可能な日程、他人の紀行文のコピペ。
パリ国立図書館に眠る直筆一次資料の謎を背景に、世界を騙した二人のハッキング(共同創作)の夜が幕を開ける。
「本書(本作品)はフィクションです。作中に登場する人物、団体、名称、地名、事件などはすべて架空のものであり、実在するいかなる対象とも一切関係ありません。また、特定の思想・信条・宗教を支援または誹謗中傷する意図はございません。」