あらすじ
いつもと変わらない日々を過ごしていた。
――そのはずだった。
小さな村で繰り返される、穏やかな毎日。
言葉を交わす人。
見慣れた景色。
残されている記録。
昨日と変わらないはずの今日。
けれど、ある時から彼は小さな違和感に気づき始める。
自分が覚えていること。
誰かが覚えていること。
そして、記録に残されていること。
同じであるはずなのに、どこかが違う。
なぜ違うのか。
何が違うのか。
それは、誰かが隠しているものなのか。
それとも――。
彼には、まだ分からない。
それでも彼は、目の前にあるものをひとつずつ確かめていく。
知らないことを知るために。
自分が何者なのかを知るために。
やがて村の外へと足を踏み出し、
彼の知る世界は少しずつ広がっていく。
そこで何を見るのか。
何と出会うのか。
そして、何を知ることになるのか。
彼はまだ知らない。
――世界の端で、何かが待っている。
これは、ひとりの少年が日常に生まれた小さな違和感から、
やがて自分と世界をめぐる謎に触れていく物語。