あらすじ
横領の濡れ衣を着せられ、会社をクビになった経理部課長・米倉祐希。
人生に絶望した祐希が次に目を覚ますと――そこは異世界。
しかも、小柄な少女「ナナ」になっていた。
剣も使えない。魔法も使えない。
配属されたのは、華々しい騎士団でも王宮でもなく、地味すぎる兵糧係。
ところが、その兵糧庫。
帳簿と現物が合わない。
先入れ先出しができず食料を腐らせる。
検収は適当。
そもそも文字を読めない同僚までいる。
そして――
帳簿上あるはずの兵糧173袋が、ない。
「……原因のない差異なんか、ない」
金額を見るとなぜか元気になる元経理課長は、兵糧係の片隅で帳簿を作り始める。
やがてその小さな帳簿は、兵糧庫を変え、軍を変え、国家財政を変え――
ついには「魔王軍による侵略」の裏側にまでナナを連れていく。
なお、超絶美形の王子様からはなぜか気に入られるが、
転生前の自分を男にしたような顔なので、まったく嬉しくない。
簿記、原価計算、棚卸し、内部統制。
勇者も聖剣も使わず、数字と帳簿で異世界を生き抜くお仕事系異世界コメディ。