あらすじ

この世界では、人が重大な選択をすると―― その魂から「選択の欠片」が生まれる。 小さな選択なら、小さな欠片。 人生を変えるほどの選択なら、世界の法則すら揺らす巨大な欠片。 そして、誰も知らない。 選ばれなかった未来もまた、消えることなく世界のどこかに残り続けていることを。 村で暮らす少年・ユイには、その「選択の欠片」が視えていた。 人々が選ばなかった、もう一つの未来。 もし別の道を選んでいたら――。 そんな「もしも」ばかりが見えてしまうからこそ、ユイは何かを選ぶことを恐れていた。 間違えたくない。 後悔したくない。 だから、いつも決めることから逃げていた。 だがある夜、平穏だった村を魔物の群れが襲う。 逃げれば、生き残れる。 戻れば、大切な人を救えるかもしれない。 けれど、戻れば死ぬかもしれない。 未来を映す欠片は、答えを教えてくれない。 それでもユイは―― 初めて、自分自身の意志で一つを選ぶ。 その瞬間。 彼の魂から、これまで見たこともない巨大な「選択の欠片」が生まれた。 それは、少年の運命だけではない。 やがて世界そのものを変えていくことになる。 そして遥か彼方には、空を覆うほど巨大な黒い欠片が浮かんでいた。 そこに集まっているのは、 後悔。 逃避。 迷い。 無責任。 そして――選べなかった、無数の人生。 世界最大の「未選択の塊」。 それはやがて、魔王と呼ばれる存在となる。 これは、特別な血を持たない少年が、 「正解を選ぶ」のではなく、 間違っているかもしれない未来を、それでも自分の意志で選び取っていく物語。 王道ファンタジー×「選択」。 選ばなかった未来を視る少年の、世界を巡る冒険が始まる。

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カクヨム
カクヨム2026/09/18
  • 現在の作品『選択の欠片 ― 選ばなかった未来が、俺を殺しにくる ―』