あらすじ

県立汐見北高校二年、瀬川透。 小遣いだけじゃ足りない。 それだけの理由で、学校には黙って駅前のファミレスでバイトを始めることにした。 ところが、初出勤の日。 「すみません、今日から入る――」 もう一人の新人として現れたのは、同じクラスの宮原奈緒だった。 しかも宮原は、服装違反や生活指導の連絡まで担当している風紀委員。 当然、バイトなんて許可を取っていると思ったのだが。 「宮原、許可は?」 「……取ってない。瀬川は?」 「ない」 「じゃあ同じでしょ」 「風紀委員と?」 そして彼女は言った。 「学校でバラしたら、あなたも共犯だから」 いや、お前も禁止されてる側だろ。 こうして始まった、学校には言えない二人のアルバイト生活。 学校では風紀委員として俺のシャツの乱れを注意する宮原も、 店では俺と同じ、まだ仕事を覚えている途中の新人だ。 けれど、一緒に働いてみると、 俺が知らなかった宮原が少しずつ見えてくる。 遠征費を自分で出すためにバイトしているほどサッカーが好きなこと。 負けた試合の話になると急に言葉が増えること。 甘いものを食べたい日は、甘いと聞いても普通に頼むこと。 学校でも、風紀委員とは関係のない話なら俺の席まで話しに来ること。 そして宮原の方も、 放送室でくだらない音声を本気で作ったり、 友達とのボウリングで負けたまま帰れなかったりする俺を知っていく。 最初はただ、 「お互い学校には言わない」 だけだった。 それなのにいつの間にか、 仕事でも秘密でもないことで連絡を取るようになって、 用事がなくても話す時間が増えていく。 バイト禁止の学校で、 一番バレたらまずそうな相手と秘密を共有してしまった。 これは、 風紀委員と無許可バイトという矛盾から始まる、 二人が少しずつ「共犯」じゃなくなっていく高校生活ラブコメ。

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カクヨム
カクヨム2026/09/18
  • 現在の作品無許可バイトを取り締まる風紀委員が、俺の初出勤日に新人として隣に立った。「学校でバラしたら、あなたも共犯だから」――いや、お前も無許可だろ!!