あらすじ
世界が滅びた後、本当に消えたのは命ではなく、“記憶”だった。
海は感情を抱き、世界樹は記憶を蓄え、地下海には忘れられた約束が眠っている。
神崎玲司は、自分の胸に刻まれた「蒼と黒の鼓動」に導かれ、榊悠真が遺した記録《ASTRAEA》を継ぎ、水城澪やEVEが隠し続けた真実へ近づいていく。
だが、この世界には思い出してはいけない名前があった。
忘却は喪失ではない。
誰かを未来へ繋ぐために残された、最後の約束だった。
静かな恐怖、長く育つ伏線、そして胸を締めつける人間ドラマ。
すべての謎は、最後に一つの海へ還る。