あらすじ
「ジュリアンさまには、新しいお世話係ができたようなので」
隣国からやってきた地味令嬢のノエルは、婚約者だった公爵家嫡男ジュリアンに別れを告げ、王立魔法学校へ転校することにした。長らく彼の宿題を代わりにこなし、身の回りの世話をしてきたノエル。しかしジュリアンは、彼女が自分に惚れているから何をしても離れないと思い込み、都合のいい「キープ」として扱っていた。
だからノエルは、彼に新しいお世話係――王族の本命婚約者ができたのを機に、静かに彼のもとを去る。
ところがノエルがいなくなった途端、ジュリアンの生活はめちゃくちゃに。一方のノエルには、王立魔法学校に招かれるほどの魔法の才能があった。
「私の人生は、これからです」
捨てられたのは、果たしてどちらだったのか。
そんな短編です。