あらすじ
電車の中で、ギャルに注意した。
「……ん。分かった」
それだけで終わるはずだった。
ところが数日後。
駅前で待っていた彼女から渡されたのは、猫のシールがたくさん入った小さな紙袋。
「……お礼」
「ハンカチ?」
「……ん」
どうやら、先日拾ったハンカチのお礼らしい。
人と関わるのが苦手で、女の子とはまともに目も合わせられない美術部員・相楽伊織。
そんな彼の前に現れたのは、無愛想で口数の少ないギャル・浅宮莉奈。
……なのに、なぜか彼女は俺のことをよく見ている。
猫好きという共通点から、少しずつ近づいていく二人。
「……おサビ好きに悪い人はいない」
「ソースはあたし」
これは、猫好きな陰キャ男子と、無愛想だけどちょっとお茶目なギャルが、電車と猫をきっかけに少しずつ距離を縮めていく――そんな小さなお話。