あらすじ

大学三年生の高山紅葉は、アンティークと古い街並みを愛する、ごく普通の女子大学生。 ある日、京都の古い街並みに迷い込んだ紅葉は、見覚えのない美しい洋館を見つける。 そこで出会ったのは、天城蓮と名乗る美しい男だった。 甘い紅茶。 色鮮やかなステンドグラス。 どこか浮世離れした館の主人。 不思議な時間を過ごしたはずなのに、翌朝、紅葉には館を出てからの記憶がなかった。 もう一度あの場所を探しても、洋館はどこにも存在しない。 地図にもない。 人に尋ねても、誰も知らない。 それなのに、紅葉は再び蓮と出会う。 やがて彼女は知ることになる。 蓮が人ならざる存在であること。 あの洋館が、普通の人間には見えないこと。 そして、自分自身にも知らない秘密があることを。 人の心を惑わせ、望むものを手に入れてきた男と、 そんな彼に「私はあなたのものじゃない」と告げる紅葉。 二人が出会ったとき、長い間閉ざされていた境界が、少しずつ動き始める。 これは、人を愛する方法を知らなかった男と、 自分の人生を自分で選ぼうとする女性が、 「誰かと生きること」を選ぶまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/18
  • 現在の作品桃源郷の館