あらすじ
4人組で活動していた人気ダンジョン配信グループのうちの1人、ハルトは圧倒的な戦闘力と視聴者を沸かせるパフォーマンスで常にパーティの中心にいた。
しかしある日、突然パーティを追放される。
理由は、彼自身には全く身に覚えのないものだった。
「俺がいなくなったら、お前らのチャンネル終わりだぞ」
追放されたあとの初配信でかつての仲間達がハルトは事情があって抜けることになったと説明していた。
「きっと、リスナーたちは悲しむだろーな」
だが、視聴者の反応は彼の予想とは全く違うものだった。
コメント欄に並ぶのは――
「あー、やっぱりね」
「前からあいつだけ、おかしいと思ってた」
「リーダーが可哀想だった」
「イキリ陰キャくんようやく抜けてくれて嬉しいwwww」
「この人のせいで登録者数何度が減ってたもんね」
「メリルちゃん推しだったから見てたけどあいつのせいで気分悪くなること多かった」
という、これまで彼が見ないふりをしてきた、視聴者たちの本当の声だった。
「……はぁ?こいつら何言ってんだ!?底辺どもが!直接言ってこいよ!」
そして彼は、一人でダンジョンに潜り、ある小さな失敗をきっかけに――かつて仲間が当たり前のようにやってくれていたことの重みに、初めて気づかされる。