あらすじ

高瀬仁香にとって、兄がアイドルであることは特別なことではなかった。 兄・誠は、人気アイドルグループFIVERAのメンバー。テレビに出ても、ドームのステージに立っても、仁香にとっては昔から変わらない「まこ兄」だった。 十二歳のある日、仁香はFIVERAのデビュー五周年ツアー最終公演を訪れる。 そこで心を奪われたのは、華やかな五人ではなく、ステージの一番後ろから会場を揺らす音だった。 ――この音は何だろう。 身体の奥まで震わせる、この音は。 衣食住に比べれば、音楽は重要ではない。 それでも私は、音楽のない世界で、ただ生きるのは嫌だと思った。

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小説を読もう2026/09/18
  • 現在の作品重要じゃないけど ――兄はアイドル。キラキラの中にあったもの――