あらすじ
自分に向けられる敵意が嗅覚としてわかるという、少し不思議な能力を持つジャックは18歳になったばかり。
天才的な射撃の腕と抜群の戦闘センス、それに類稀なる容姿の良さも手伝って、すでに殺し屋としての地位を確立している若き傑物だ。
今日もまた、新たな仕事を遂行しようと高級ホテルに赴いていた。
今回のターゲットは、シュゼット共和国の一大菓子メーカー、フリオン製菓の元秘書。
もちろん仕事は問題なく終わった。
帰ろうとしたのだが、元秘書の持っていた鞄から書類が出ている事に気付き、興味本位でそれを目にする。
そこに書かれていたのは『ワース村』の文字。
ワース村とはジャックの故郷である。
十年前に起きた謎の大火災によって、今はもう地図からは消えてしまっているが。
ジャックが殺しの中でたまたま見つけた、今はなき故郷の名。
それが意味する事とは――
20世紀前半を参考にした近代風ファンタジーです。