あらすじ

「好きな人がいるから、婚約を解消してほしい」 夜会で婚約者からそう告げられたエリノアは、あっさり頷いた。 あまりにも淡々とした反応に、婚約者は戸惑う。 俺のことが好きじゃないのか? ──好きかどうかで結婚を選べるなら、私はあなたを選びません。 「いいね、その台詞」 思わぬ人物が食いついた。女性関係が派手だと噂される公爵令息、ジェラルド・マクベインだ。 「俺と結婚しないか?」 恋愛に興味のないエリノアと、結婚に愛情を求めないジェラルド。合理的な二人の利害は一致し、二人は婚約することになる。 自分に向けられる嫉妬や束縛を嫌うジェラルドにとって、エリノアの淡白な反応は心地よかった。 エリノアもまた、優しく気遣いのできるジェラルドを見て、なるほど、だから女性にモテるのね、と納得していた。 そして二人は結婚する。ところが結婚生活を送るうちに、ジェラルドの気持ちは少しずつ変わっていく。 側にいたい。触れたい。傷つけたくない。 けれど、いくら態度を変えても、エリノアにはなかなか伝わらない。 (通じない……。妻に、俺の愛が通じない……) 恋愛に興味のない妻に恋してしまった夫は、芽生えた嫉妬心を押さえられずにいた。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/09/18
  • 現在の作品好きかどうかで結婚を選べるなら、私はあなたを選びません