あらすじ
俺を処刑するなら、帝国最強の兵器はもらっていく。
戦略ゲームの悪役軍師カイルに転生した俺は、少女一人を犠牲にする命令を拒み、処刑を宣告された。
救おうとしたのは、一言で戦艦を落とし、都市さえ消し去る銀髪の少女――ノア。
原作では、俺が彼女を使い潰す。
そして彼女も、俺も、破滅する。
そんな結末、お断りだ。
「俺が何の準備もせず、皇太子に銃を向けたと思うか?」
敵将の弱点も、眠っている要塞の機能も、俺は知っている。
原作知識と軍略で処刑を回避し、ノアを奪って帝国を脱出した。
ただ、この最強少女。敵の倒し方は知っていても、自分の幸せは何一つ知らないらしい。
「好きなことをしていい」
「では、あなたのそばにいたいです」
俺の軍服の裾をつかむ彼女と辿り着いたのは、八百人が見捨てられた廃要塞。
食料は残り一週間。迫る敵軍は二千。
だが、帝国が捨てたこの場所には、まだ使えるものが眠っている。
「必要であれば、帝国を消します」
「国単位で消そうとするな」
大軍は策で退ける。捨てられた人材は仲間にする。
俺たちの居場所がないなら、国から作ってしまえばいい。
これは、処刑されるはずの悪役軍師と、使い潰されるはずの最強少女が、破滅の運命をひっくり返す物語。
※全8話で完結予定。原稿完成済み。