あらすじ

「そこは西日が眩しいから、こっちにおいで」 いじめから逃げ込んだ旧校舎の三階で、僕は榊先輩と出会った。 濡れた制服を見ても、先輩は理由を問い詰めなかった。ただ椅子を引いて、隣に座らせてくれた。 先輩は、少し変わった人だ。 学校の噂より、窓辺に来る鳥に詳しい。小説を書いているけれど、登場人物が喫茶店から帰ってくれなくて困っている。 そんな先輩の話を聞くうちに、放課後だけは、息ができるようになった。 けれど、明日になれば、また同じ教室へ行かなければならない。 僕がようやくその怖さを口にしたとき、先輩は本を閉じて、話を聞いてくれた。 教室に居場所をなくした僕と、少し浮世離れした文芸部の先輩。 ひとつの椅子から始まる、一話完結の青春短編。

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カクヨム
カクヨム2026/09/18
  • 現在の作品文芸部の先輩は、泣いている理由を聞かない