あらすじ
「返品してこい。金の無駄だろ」
久しぶりの同窓会に着ていくため、三浦美咲が買ったのは、五百円の古着のワンピースだった。
娘は「かわいい」と笑ってくれた。けれど、年収一千万円の夫・亮介は、服だけでなく、友達に会う楽しみまで取り上げた。
家を買うために、我慢する。
そう信じてきた美咲は、娘が足に合う靴を買うことまで「パパに怒られない?」と心配していると知る。
一方、夫の手首には新しい高級時計。届いた借入明細は二百六十万円。
「接待費は会社が返してくれる」という説明を確かめた先で、美咲は夫の別の顔を目にする。
奪われていたのは、お金だけではなかった。
母と友人に支えられ、自分で働き始めた妻が、娘との暮らしを取り戻す物語。
「夫たちの処刑日シリーズ」全16話。