あらすじ
この世界では、「フラグ」が本当に存在する。
「この戦いが終わったら結婚する」と言えば危険が迫り、
敵を倒したあとに「やったか?」と言えば、本当に敵が復活する。
だから人々は、危険なフラグを避けながら生きている。
そんな世界で冒険者になった青年、レイン・クロウ。
ある日、仲間を呼びそうな魔物を倒したあと、レインは何気なく言った。
「あれ短かったし、平気だよな?」
その一言で、仲間たちは「今のでフラグが立った」と青ざめる。
普通なら、呼び声を聞いた別の魔物が現れるはずだった。
しかし――何も起こらなかった。
それだけではない。
敵が変身している途中に攻撃しても邪魔が入らない。
「やったか?」と言っても敵は起き上がらない。
なぜかレインだけは、この世界の“お約束”を破ることができるらしい。
これは、フラグが現実になる世界で、一人だけその流れを無視できる青年の冒険譚。