あらすじ
ごく普通の社会人・黒瀬界夜(くろせかいと)が目を覚ますと、そこはかつて自分が遊び尽くした異変探しゲームによく似た高校だった。
舞台の見た目は普通の学校。
異変発生時を除いて幽霊も怪物も人間も出てこない……はずだったのだが。
「ちょっと待ってよ、黒瀬くん!」
「今日もお弁当作ってきたから!」
「ねぇ、夜まで一緒にいよ♡」
幼い頃から界夜を知る長谷川りりか。
積極的に距離を詰めてくる小鳥遊まろん。
掴みどころのない白石こかげ。
そして、転生直後に界夜が助けた朝倉はあと。
ゲームにはいるはずがなかった女子達やその他クラスメイト・担任まで存在していた。
まるで現実世界である。
だが、やはり「異変」を見逃した瞬間に界夜は死ぬ。
最初からやり直しだ。
そして異変の内容は――
突然抱きついてくる。
異常なほど距離を詰めてくる。
手作り弁当を渡してくる。
意味深な上目遣いをしてくる。
やたら色っぽく迫ってくる。
……どう見ても、ただのラブコメイベントである。
しかも厄介なことに、その全てが異変であるとは限らない。
彼女たちの行動は、本当に異変なのか。
それとも――ただ界夜のことが好きなだけなのか。
好意を異変だと疑って引き返せば、純粋に女の子を傷つける。
だが好意だと思って受け入れれば、次の瞬間には死亡するかもしれない。
……そして周回を重ねるうち、界夜は気づき始める。
自分が覚えていない「過去の周回」が存在することに。
なぜ異変は、女子たちの恋心に紛れて現れるのか。
なぜ自分だけが、この高校を何度もやり直しているのか。
そして――本当におかしいのは、彼女たちなのか?
これは女心だけは攻略不能な元社会人が、恋愛フラグと死亡フラグを命懸けで見分ける、その名の通りの「青春やり直し」物語。