あらすじ

「部活に入らないなら、放課後は教室で自習ね」 高校入学二日目。 担任のその一言で、下川春樹の平穏な放課後は、あっさりと消え去った。 面倒な活動には参加したくない。ただ静かに家へ帰りたい。 そんな春樹が校舎の片隅で見つけたのは、部員はおろか、部長の姿さえない校誌編集部だった。 机の上に置かれていた入部届に、彼は迷わずこう書いた。 「のんびりした時間を過ごしたい」 これで放課後の自由は守られた――はずだった。 翌日、部室で彼を待っていた桃色の長い髪をした少女・北見実璃は、こう告げる。 「わ、私……ずっとあなたを待ってたんです」 高校生活三日目にして、まさかの恋愛イベント? 楽な部活だと思っていたのに、春樹を待っていたのは、写真撮影に取材、そして記事作り。 しかも家へ帰れば、ほかの部員二人がどちらも女子だと知った妹の花乃が、抱きしめた彼の腕に、いつもよりほんの少しだけ力を込めてきて――。 「……俺は、楽をしたかっただけなんだけど」 これから何を書き、誰とどんな関係を築いていくのか。 今はまだ、すべてが白紙。 春樹の予定外だらけの放課後が、ここから始まる。

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カクヨム
カクヨム2026/09/18
  • 現在の作品校誌編集部の放課後は、まだ白紙。