あらすじ
夜の店で「サクラ」という名で働く、伊桜。
約一年半。
客の前では笑い、酒を作り、与えられた名前を名乗り続けた。
そんな生活も今夜で終わる。
最後の夜、伊桜の前に現れたのは伊桜の知る顔、長岡十太。
「よかった、きみの居る日に来られて」
長岡に一目惚れをしていた伊桜は、もう会えなくなることを惜しみながらも、この場所で生まれた感情など一時のものだと言い聞かせる。
しかしその夜、伊桜は客から渡されたカクテルを口にした直後、意識を失った。
そして目を覚ましたとき、彼女の人生は大きく動き始める。
伊桜はサクラか、それとも別の——その正体を紐解くには、大きな「事件」と向き合う必要があった。