あらすじ
公爵令嬢アーリエ・アルエットは、王太子ハーゲンに夜会で言い寄られ、兄ローディスに助けられる。だがその報復か、兄は王太子の妹、コーデリア王女と姦通したという冤罪で捕らえられてしまう。両親は娘を守るため、事情も告げず、彼女を辺境伯シュヴァルツ・オトゥールのもとへ嫁がせた。
嫁ぎ先で明かされたのは、この婚姻が兄の親友であるシュヴァルツと公爵家が仕組んだ偽装結婚であること、そしてアーリエ自身に王太子による追跡魔法がかけられていることだった。無表情で口下手、しかし領民想いの領主シュヴァルツと彼の部下である魔法士の少女。三人は兄の奪還のために動き出す。
偽りの夫婦として過ごすうち、アーリエはシュヴァルツに惹かれていく。一方、王太子の暴走の裏には、悪評にまみれた王女コーデリアと第二王子クロードの、長く隠した真実があった。