あらすじ
聖女ばかりを優先する王太子に見切りをつけ、婚約を解消した公爵令嬢エカテリーナ。傷ついた彼女へ手を差し伸べたのは、以前からその才知を認めていたエルディア帝国第二皇子レオポルトだった。
彼の求めに応じ、エカテリーナは大使として帝国へ旅立つ。眉目秀麗で、口にする言葉はどこまでも格好いいレオポルト。しかし彼は、実直すぎるあまり世渡りが下手で、誰もが避ける難題ばかりを引き受ける「不遇な第二皇子」でもあった。
帝国へ向かう馬車に乗るのは、二人と、それぞれの唯一の友である侍女ナターシャ、侍従武官フリードリヒ。やがて四人の前に、帝国北部を揺るがす難題が立ちはだかる。
これは、愛することに臆病になった令嬢と、不器用で誠実な第二皇子が、互いの隣に立ち、二人で幸せをつかむ物語。