あらすじ
人は斬れない。でも、他のものはだいたい斬れる。
受け入れてくれた辺境を守るため、元・人斬りは自らを追放した最強の騎士団に挑む。
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「ドラゴンおろし」と呼ばれるイフナ・ケンバは、名声のためなら何でも斬る恐ろしい人斬り。
ところがある日、名門ムーンロック騎士団の仲間に裏切られ、生き物を傷つけられない呪いを受けてしまう。
用済みとなったイフナは、そのまま騎士団を追放される。
人斬りとしての価値を失った彼が流れ着いたのは――戦争の影に怯える小さな辺境ナクセンだった。
少女領主ミレーをはじめ、そこで暮らす人々は、追放されたイフナを少しずつ受け入れてくれるようになる。
そんな中、イフナは気づく。
人の体は斬れない。
だが、武器は斬れる。鎧も服も斬れる。
ならば――殺さずに勝つことはできるかもしれない。
名を上げるために振るっていた剣を、今度は誰かを守るために振るい始めるイフナ。
ようやくできた居場所ナクセンへ、彼を追放したムーンロック騎士団が迫る。
人を斬れない最強の人斬りは、「不殺の剣士」として、かつての仲間たちから新しい居場所を守れるのか――。