あらすじ
子爵令嬢でありながら聖女の力を持つジゼルは、体の弱い王女殿下にお仕えするため、幼い頃に侯爵令息と婚約が結ばれ、王宮で働いていた。
しかしある時、ジゼルと同じく「聖女」の素質を持つ異母妹が侯爵令息との婚約をうらやみ、ジゼルと立場の入れ替えを目論む。
七年もの間、心からお仕えしてきた王女殿下からは、見た目が平凡なジゼルよりも、可愛らしい異母妹の方が自分に相応しいと言われ、庇ってもらえるどころか、王宮から追い出すための縁談先まで勝手に準備されていた。
縁談先の公爵様は、病により骸骨のように痩せているという噂で、社交界では『骸骨公爵』と呼ばれている。
生まれた時に母を亡くし、子爵家一家からは『子爵家に伝わる赤い瞳』を持たないからと虐げられ、王女からは名前さえ覚えてもらえず、あげくに『平凡聖女』と罵られる。
何一つ幸せなことがないジゼルの人生だったが、縁談相手の公爵様を発作から救ったことで、公爵家の専属聖女として雇ってもらえることになり、王女の元で培った知識と技術を惜しみなく発揮するジゼルに、公爵様の態度も軟化していく。そうして、気が付けば愛を囁かれるようになっていて――。
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