あらすじ

十五歳。 魔法が使えない理由を両親に問い詰められたレイは、秘密を打ち明けた。 「俺、前世の記憶があるんだよ」 説明すれば納得してもらえると思った。 翌朝、家の前に荷物が置かれていた。 「いや、マジか……ミスった」 悪魔憑きを疑われ、十五年間暮らした村を追放。 それでも腐らず冒険者になり、魔法が使えない分、誰より真面目に働いた。 荷物を持った。 夜番もした。 剣も毎日振った。 二年間。 そして十七歳。 「悪い。もっと使える魔法剣士が見つかったから、お前もういいわ」 また追放された。 「……なんなんだよ、このクソ世界」 いい加減、腹が立った。 誰かに選んでもらうのは、もうやめる。 レイは一人、山へ入った。 そして一年後。 十五年間、一度も分からなかった〈魔力〉を、ついに感じ取る。 そこで気づいた。 魔力は分からなかった。 でも、魔法をどう使いたいかなら、十五年間ずっと考えていた。 「……やべえ。魔法、めちゃくちゃ楽しい」 そこから二年間。 前世の漫画やアニメで見た魔法を片っ端から試し、失敗し、改良し続けたレイは二十歳になって山を下りる。 そして三年ぶりに町へ戻った直後―― 「……ちょっと臭う」 「は?」 「〈浄化〉」 服まで消えた。 「いきなり浄化すんな! 服消えただろ!」 「何よ、変態」 「お前が消したんだろ!」 出会ったのは、治癒、浄化、解毒、結界、魔力量――全部一級品。 なのに性格で聖女選定に落ちた女、セラ。 二度捨てられた転生者と、選ばれなかった残念聖女。 「あんた、前で戦えるんでしょ?」 「戦えるけど」 「私は後ろから治せる」 「そうだな」 「なら決まりね。私と組みなさい」 これは、誰にも選ばれなかった二人が自分たちで相棒を選び、好き勝手に世界を冒険しながら―― やがて勇者パーティーさえ追い越していく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/17
  • 現在の作品二度追放されたので山にこもったら、魔法が楽しすぎて思いついた必殺技を試しまくりました ~服を消す残念聖女と組んで、好き勝手に無双しながら勇者パーティーを追い越します~