あらすじ
「元奥様として、いちばん前で祝福してくださるとうれしいです」
結婚して三年。
オティーリエに届いたのは、夫の愛人からの結婚式の招待状だった。
花婿の欄には、今朝も同じ食卓についた夫の名前がある。
まだ、離婚すらしていないのに。
夫は愛人との再婚を決め、オティーリエには別邸で暮らすよう言い渡す。
新しい妻を迎えたあとも、これまでどおり自分を世話し、愛し続けてくれる――そう信じて疑わない。
そのうえ寺院には、彼女が書いた覚えのない署名入りの書面まで提出されていた。
事情を確かめようと訪ねたのは、招待状に証人として名を載せられたルーファス公爵。
四年前、一緒に笑ったことを覚えていた彼は、少し口が悪くて、思いがけないほど優しい人だった。
「別れたあと、君を食事に誘いたい」
夫の前では飲み込んでいた言葉も、この人には言える。
子どもみたいに笑えば、隣で一緒に笑ってくれる。
そんな彼に心が揺れる一方で、オティーリエは愛人への返事を書く。
「ご招待をお受けします」
ただし、祝福するとは申し上げておりません。
わたくしはまだ、花婿の妻なのですから。
裏切った夫と愛人には、皆の前で決着を。
これからの人生には、自分で選んだ恋を。
一通の招待状から始まる、痛快なざまぁと、くすっと笑えてときめく恋。
結婚後までたっぷり甘い、大人の溺愛ラブストーリー。