あらすじ
第2回大人が読みたいエンタメ小説コンテスト中間選考作品の改修版
アラサー探偵・上島慎太は、父の残した古い探偵事務所で細々と暮らす冴えない男。ある夜、山道を走るスバル360の前に、突然“光の球体”が沸き、そこから勇者と魔王が飛び出してきた。驚く間もなく慎太は二人を車で跳ねてしまい、人生最大の修羅場が幕を開ける。
勇者は金髪碧眼のエルフ美女エヴァ。魔王は妖艶な黒髪の女王レヴィアタン。二人は異世界で戦闘中に時空の裂け目へ落ち、この世界へ転移してきたらしい。さらに魔王レヴィアタンは慎太に衝撃の事実を告げる──「朕の娘の父は、お主じゃ」。慎太は記憶を消されていたが、かつて異世界で魔王と一夜を共にし、娘が生まれていたというのだ。
混乱する慎太をよそに、勇者エヴァは文明に大興奮。魔王レヴィアタンは慎太を異世界へ連れ帰ろうとする。スバル360は勇者の聖魔法で新品に復活し、二人は慎太の家へ押しかける。家電は魔道具扱いされ、テレビアニメに勇者が号泣し、魔王は嫉妬で頬を膨らませる。
そこへ魔王の娘姫まで慎太を訪ねて現れ、慎太の家は一気に“異世界家族の拠点”と化す。探偵事務所は、魔王・勇者・姫の三名が住みつく騒がしい日常へと変貌し、慎太はアラサーにして突然「異世界家族の父」と「勇者からの好意」と「魔王からの求婚」を同時に背負うことに。
ドジで平凡な探偵おやじの日常は、異世界美女二人と娘姫に囲まれたラブコメ戦場へ──
慎太の“日和日記”は、今日も騒がしく更新されていく。