あらすじ
「ログアウト不可? 痛覚あり? ならばおじさんは『安全第一』でスローライフだ!」
世界初となる完全フルダイブVRRPG『アルカディア・ワールド・オンライン(通称:AWO)』
大型アップデート当日に事件は起きた。
突如として消滅したログアウトボタン。アイテムボックスに残された「高次元の存在」からの手紙。そして、NPCたちの完全な人間化。
それはデスゲームではなく、ゲームのシステムを再現した世界への『異世界転移』だった。
パニックに陥り、怒号を上げるプレイヤーたち。
そんな阿鼻叫喚を尻目に、冷静に現状を受け入れる三人組がいた。
・ゲン(42歳)【農家】
・シュウ(42歳)【料理人】
・テツ(43歳)【建築家】
彼らは、社会の荒波に揉まれてきたアラフォーのサラリーマンであり、ゲーム内では生産職を極めた古参プレーヤーである。
彼らは教会での『復活』システムを目にするも、死亡時の痛覚や恐怖が完全にリアルであることを確認する。
「絶対に死にたくない」「命がけの戦闘はお断りだ」と固く誓った彼らは、スライム相手の初陣ですら遠距離狙撃や上位魔法、巨大ゴーレムでクレーターができるほど粉砕する。
彼らの目標はただ一つ、この異世界で「平穏無事なスローライフ」を送ることだった。
しかし、現実は彼らを放っておかない。
プレイヤーたちの大量転移により、食糧需要が爆発。需要と供給のバランスが狂い、未曾有の食糧危機が起こりつつあったのだ。
「このままでは、俺たちの平穏な生活が脅かされる!」
王都の飢餓を防ぎ、自分たちのスローライフを守るため、おじさんたちは本気を出す。
これは、魔王を倒す気も世界を救う気もないおじさん三人組が、極めた生産職のチート能力を駆使し、異世界の危機を裏から解決していく、痛快・異世界ファンタジー!